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無限回廊

先日のライナーノーツが書き終わってから早速1ヶ月以上放置になった。特にこれといって継続的に書くことがあるわけではないので、適当に好きな音楽やゲーム音楽などについても思いついたことをだらだら書くことにした。

先日ふと「また無限回廊遊びたいな」と思うことがあった。当時はPSPで出ていたが、今でもPS4・PS5でも遊べるらしい。PS4は既に子供氏がYoutube再生機として使っていて自室からは移動してしまったので、遊べる環境にはないといって差し支えない。実家のどこかにあるであろうPSPごとサルベージしてくるのもありかなとも思えてきた。

エッシャーの錯視をゲームに落とし込んだ、ゲームならではといった作品といえばいいのだろうか。詳しくはプロモーション映像を見るのが早い。プレイヤーに出来ることは視点を移動することのみであり、アングルを変えることで見えてなければ「ない」し、見えていれば「ある」という至極簡単ながら、中々考えさせられるルールが採用されている。時々ちょっと変わったパズルゲームにハマる癖があったので、これも例に漏れず当時は結構ハマった。

UIの類を一切廃し、モノクロームの画面にフィールドを歩くキャラクターがいるだけの画面構成というのもPSPというハードウェアを考えれば大分衝撃的であったし、サウンドトラックはタイトル画面を除けば全て弦楽四重奏という思い切りの良さも素晴らしかった。SpotifyではSIEサウンドチームという表記になっているが、劇伴制作はノイジークロークの坂本英城氏。楽曲名が全て素数というのもオタクをグサグサ刺してくる。

続編の「光と影の箱」ではピアノと弦楽四重奏という編成になり、用意された楽曲は1曲のみ(Spotifyでは分割されてしまっているが)、かつその1曲の再生時間が75分もあり「最長のゲーム音楽」というギネス記録を持っている。こちらは本編を遊んだことはないがPS Moveを懐中電灯に見立ててタイトル通り光と影を使った、前作と異なるゲーム姓となっているようだ。

両作とも落ち着いた雰囲気でパズルゲームというゲーム本編の特性もあってか思考を阻害しないゲーム音楽のため、作業用BGMとしてもとても適していて今でもたまに聞いている。気が向いたら「prime #59」だけでも聞いてみて欲しい。