セルフライナーノーツ Vol.0

そのうち後悔するであろうシリーズ・導入編

何書くの

もう10年近く新譜は出せていないものの、これでも一応音屋として活動していた時期がある。技術的には拙いものも多いものの、なんやかんやで自分で作ったものに関しては一部を除けばそれなりに思い入れがあるものであるものの、今まであまりテキストとしては表に出していない(ないしはかなり抽象的な書き方をしていた)。理由としてはいくつかあるが、記憶にある限り「テキストで情報を供給しすぎると想像の余地がなくなる」みたいないっちょ前なことを考えていたからである。当時は学生だったこともあって怖いものなしである。

もういい加減時効だし、そもそもそんな他者への解釈の余地を気にした所で受け入れる気もないのだから気にしてもしょうがないだろうということで、これ以上時間が経って何を考えていたかを忘却する前に残しておくこととする。

今回はその導入編。

対象楽曲

手元にデータが残っているもので120曲程度、商業作品などを含めると150曲行かない程度あるはずだが、流石に全曲は書いていたら腱鞘炎になるので、オンライン上で聞ける状態にあるもの、何かしらの形でリリース出来ているもの、かつ古いものから優先して書く。DTM移行前のレガシーな作品に関しては複数曲まとめて書くかもしれない。

Navidromeに入っていたものでこのくらい。意外と頑張っていた

初期の頃の作品でめぼしいものはSoundcloudに退避していたので、まずはそのへんから。この頃はフリーゲームサークルにも所属していて、好き勝手にやっているものとオーダーを受けて書いたものがある。今回は正式メンバー、ゲストとして参画していたフリーゲーム関連のBGMをば。

機材

この頃の機材はYamahaのQY70を1台持っていたのみで、ソフトウェアは波形処理しかしていなかった。

ヤフオクで買った

ゲームボーイより一回りくらい大きい筐体で、16トラックの32000音まで打ち込めるハンディなハードウェアで、電池駆動も出来た。見ての通り打ち込んだ情報はこの液晶が全てなので、打ち込んだ後は「音が入力されているかどうか」しか分からず、何の音が記録されているかは画面上から判別出来ない。しかしこんなのでも数年使っているとなれるもので、最終的にはなんか鍵盤を連打してサクサク曲が作れていたのでとても当時の自分としては作曲体験は良かった。

今もう一度これでやれと言われたら流石にちょっと遠慮したい。

というわけで

書く気力があるうちになるべく書きます。