By Your Side (2011)
参加を見送った例大祭の当日だか翌日にネット上で無料のEPをゲリラリリースした。恐らく深い意味はなく、何か大物感が出るからゲリラリリースってものをしてみたかっただけのような気がする。
2. One of Them
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4面道中曲のプログレッシブブレイクビーツアレンジ。あまり活用できていなかったStutter Editを多用している。上モノがストリングスをはじめとするオーケストラ調なのは、最早隠す気もないHybridの「Finished Symphony」の影響である。凄い安直な発想だとは思っているので同じことを他の人もやっていてもおかしくない気はする。
ヴワル魔法図書館をパチュリーの曲と称されることもあるが道中の曲であるし、この曲もパチュリーではなく、中ボスである小悪魔(仮)がモチーフである。作中に出てくる小悪魔も一種族の一人でしかないという認識なので、タイトルもそういうことである。
C.C. - Cosmological Constant (2011)
東方アレンジ第三段。ゲストは前作に引き続きKPDrecordsのkanabunに加え、新たにLost Gardenのbaneも参加した。
この頃になると、概ね東方アレンジでやってみたかったこともあまり残っておらず、新たなネタを探すために原作のサントラを聞いている時間の方が長かったようにも思う。一連の作品が例大祭とコミックマーケットという普段のM3よりも大規模なイベントであったこと、東方アレンジという大義名分があったこと、そして東方アレンジで(観測していた範囲では)競合しているサークルもいなかったため、オリジナルでの活動作品より断然手にとってもらいやすかったが、あくまでオリジナルでやっていきたいという思いもあり今作で東方アレンジに関しては一旦区切りをつけることとなった。生意気だな。
2. Phalaenopsis
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あいも変わらずネガティブ路線のダウナーテクノ。バッキングは刻むが主旋律の音数を減らす、というのは割と気に入っていた手法だったかもしれない。クラッシュシンバルを廃してリバーブを効かせたライドシンバルをクラッシュ代わりに使う、というのもこの頃のマイブームだった。展開はオリジナルで低速ブレイクビーツをやっていたのが活きたように思う。
タイトルはコチョウラン属を意味する。今作は曲名のネタがもう尽きていたのか、花の名前ばかりを曲名にしていた。
4. Chinensis
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やり残していたことの一つである、アリスのテーマ曲のアレンジ。非想天則でのメインキャラでもあったので、アリスはどうしてもやっておきたかった。…のだが、今聞くとこれをアリスアレンジと言い張るのは流石に少し苦しかったかもしれない。
元ネタはKaitoがブログでリリースしていたアルバム「Trust」の「It happens suddenly」のデモバージョン音源。今ではオフィシャルで聞く術がないが、Trust Another Stories 2でそれに近しいミックスが収録された。
タイトルはバラ属。原作でそれを示唆するような表現があったかどうかは最早記憶にないが、アリスと言えば何となく薔薇のイメージだった。
8. Helianthus Annus
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風見幽香のテーマ曲アレンジ。原曲のチャントなイメージをより荘厳な感じにした低速ブレイクビーツ。恐らく今作で一番制作に悩まなかった曲。ギターフレーズを書いているのが楽しかったような記憶がある。
タイトルは安直にヒマワリ属からなのだが、実は本来の綴りはHelianthus Annuus
なので、残念ながらタイポである。学がないのに無理をするものではない。
10. Cerasus
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東方アレンジの中でもトップクラスに編曲されてきたであろう、西行寺幽々子のテーマ曲アレンジ。こちらはリファレンスも何もなく、特にトリッキーなこともない純粋に趣味全開な少し遅めのトランス。曲としても凄い素直な感じだと思うので、「とにかく尖ったアレンジにしなければならない」という呪縛から解放されているような気がするし、当時仕事で携わっていたコンシューマーゲームがマスターアップした後だと思うのでそういった意味でも解放感を感じていた可能性はある。
この時点で東方アレンジは終わりにしようと思っていたかどうかはわからないが、アルバムの最後にこの曲を持ってきた当時の我々は中々わかっていたな、と自画自賛しておく。
タイトルはお約束どおりサクラ属を意味する。
色々御託を並べてはいたものの、型にはまった東方アレンジ(当時の流行ともいうが)に対して思う所はあったので、自分なりの回答を形にして提示出来ていたのは良かったように思う。Ruxia作品は自身でアーカイブしていなかったのでYoutubeで見知らぬ誰かがアップしていたものを拝借したが、個人的にはいつもやりたいようにやっていただけなのでそれが誰か一人にでも刺さっていたのならそれで充分である。