番外編。外部参加作品や、サークルとしてのリリースではないものなどを。丁度ニコニコがダウンしてしまっているため、手元にもう残っていない音源については書けなくなってしまった。
フタリの記憶 - a memories of the two - (2009)
アイドルマスターより水瀬伊織のMASTER ARTISTシリーズ曲。アイマスは完全未履修だが一時期釘宮病を患っていたことで曲だけ知っていたのでそこから発展した。
Nexus2を導入したころにプリセットで遊んでいた所に思いついて出来た産物は何故かUKハードコア。自身のリミックス曲の中では比較的原曲の面影がある。当時はアイマス≒ニコニコみたいなイメージもあったので何となくニコニコにも静止画動画として上げていたが、ボーカルラインがなかったためか反応はいまいちだった。当時のBPMは190ほどで、この音源はダウンロード用のアーカイブを作る際に数少ないコメントから拾って用意したBPM180バージョン。
タイトルはアニメでやっていた「ef - a tale of memories.」と「ef - a fairy tale of the two.」から転用して悪魔合体したために文法はバグっている。
原曲は打って変わってとてもおとなしい。これを聞くまでアイマスの曲は食わず嫌いだった(ニコニコで変な流行り方をしていて嫌悪感すら持っていた)ので釘宮なのを抜きにしても認識を大分改めさせられた。
Orbiter (2009)
試聴がFlashだったので再生出来なかったものの音源データだけはギリギリ残っていたのでサルベージ。当時は公募をやっているサークルはあまり多くなく、いいとこDiverse Systemがやっていたくらいだったのでどんなものかと思い応募してみたもの。正直、当時は「ここなら参加のハードル低いだろう」と思っていた節はある。
曲はひねりのないシンプルなトランス、曲調は自分の作品の中ではかなり稀有かもしれない。公募ということで大分空気を読んだ感が伺える。
V.O.C. (2009)
再び公募に参加し通過。
今回はAphex Twinに感化されたようなアンビエント。どのくらいまで素を出しても怒られないか若干探っていたようにも思う。デイリーで収録曲が順次公開されていたが、この曲が出たときに「眠い」と感想を漏らした人がいて少し荒れていたような気がする。作者の認識がそもそもアンビエントなので、私は別にそれで構わないのだが。
感化というか、大分影響されすぎているような気もしてきた。よく気づかれなかったな。
Stratosphere (2009)
懲りずにまた公募し通過。これ以降は自身のサークルでの活動もあったので公募への参加は終わりになった。
この曲に限らず、自サークルではやらないようなことをやっても平気な場、というよりは普段の路線は間違いなく受け入れられないであろう音ゲー関連のサイトでの公募だったので、THEプログレッシブハウスというこれまたどストレートな曲にした。要は「真っ当な曲もちゃんと書ける上で普段の変な曲をやっている」というエビデンス作りとしていた所がある。
The Garden of Halcyon (2009)
エレクトロニカを主体としてリリースしていたKPDrecordsよりリリースされた、Disorder Circulationとのスプリットアルバム「GO!LIMIT」収録。ジャケットは後に6代目日ペンの美子ちゃんや、「邦キチ! 映子さん」で知られる服部昇大氏。
4+3/4拍子のダウナーなダウンテンポトラック。上モノはキレイ目なのにキックが荒らしてくる不整合感を出そうと目論んでいたような気がする。キックがブレイクっぽいのに途中から4つ打ちに移行する手法は当時のマイブームだったかもしれない。
Ryu☆ - Mind Mapping (Czk remix)
IIDX 16 EMPRESS収録曲のリミックス。エレクトロだった原曲を何故かダブっぽい感じに。使う機会のなかったサンプルを使ってみたかった、というのもある気がする。原曲がそもそも哀愁ある感じだったので、よりしっとりした感じに持っていった。原曲・アレンジともに非常にシンプルなので、発想だけの一発ネタに近い。
個人的には普段のハピコア路線よりこっちのほうが大分好きだった。この時はRyu☆曲に皿のイメージはあまりなかったが、次回作のIIDX 17 SIRIUSでbass 2 bassが登場することとなる。
corvus (2011)
知人のじょにー氏が主催したKey Sounds Label二次創作オンラインイベントである「Thanks, Key」の第一回参加作品、Airより「夜想」での参加。事前に準備を進めていて開催直前にフライングで送りつけるという害悪ムーブをかました。どちらかというとTactics時代の作品というかOneが好きであり、逆にKey作品でプレイした中ではAirが最も思い入れがないと思っていたが、思い返せば発売日に買ったのは後にも先にもAirだけだった。限定サウンドトラックがお目当てだったということを差し引いてもやはりそれだけ思う所はあったのだろう。
ウルトラネガティブアンビエント。少し音程のずれたMusic for Airport風のピアノを主体に、同じフレーズの逆再生ピアノからなる地に足のつかないような、形容しがたい漠然とした不安感と緩やかな絶望感。正直Airというと大体こういうイメージを持っている。
corvusはカラス属。相変わらずタイトルに捻りが皆無。
Another Fading Love (2014)
トランス・プログレッシブをメインにリリースしていたLost Gardenよりリリースされたオリジナル・トランスアルバムにゲスト参加。プログレッシブハウスなトラックを期待されての参加だったように思う。同サークルはかなり精力的に活動していて配信も手広く行っており、自身の楽曲では唯一SpotifyやApple Musicでも聞ける。ジャケットはラノベの表紙などで知られるさくらねこ氏。
普段のリリース曲があんまりにもあんまりだし、他所のカラーに合わせるということの経験に乏しかったので構成に苦労した。何より苦労したのは演奏時間を規定以内にまとめることだったかもしれない。
曲自体は多分比較的真っ当なプログレッシブ。ピークタイム向けでない感じなのは、普段のリリースを考慮したらこれでも大分前に出たほうではないかと思う。
先にも書いたがあと2曲ほど書いておきたかったものがあるものの、ニコニコ動画にしか残っていなかったので現時点では書けないので、これで一旦打ち止め。また何か発掘されたりしたならば、その時はまた書こうかな。
Vol.12にも書いたがうっかり頑張って読んでしまった方、本当にお疲れさまでした。