所属していたゲームサークルの後期作編。
[2007] じぶに~だっしゅ!
何か落ち物パズルみたいな作品だった気がするが、この頃から楽曲データは納品するものの完成品をプレイした記憶が綺麗さっぱり消えている。何故だったか忘れたがこのタイトルは割とコンテンツボリュームを頑張っていてゲーム内楽曲だけで11曲ある。
今作もサントラが出た。本編に続いてサントラも主犯がかなり気合を入れていて、全曲録り直し+書き下ろし楽曲+未使用楽曲の計19曲を収録してやたら盛りだくさんで作業量が凄かったが、ちゃんとした形でサントラが出たのはこの時が初めてだったので割と嬉しかった。
Afternoon Tea
操作説明だかどっかのシステム画面で使われる曲だったはず。最終的には全然そんな感じはなくなったが、出発点はDimitri from ParisのLove Love Mode(というよりはNeko Mimi Mode)だったような気もする。
Sweet Sweet Sweets (Album mix)
beatmania IIDXの楽曲に「murmur twins」という曲があり、あれをヒントにピアノをわちゃわちゃさせようとして作った。サントラ版は録り直しどころか1から打ち込み直しをしたはず。先にも書いたがQY70はピアノロールなんて高尚なものは搭載されていないので、打ち込み直しということは頼りになるのは己の耳のみである。
Catch The Wind (Extended mix)
序盤がノスタルジーな感じだったので風のクロノアっぽくしようとした。この頃すでに大分テクノ方面に傾倒していたので、楽曲を出した後頭を打ったのかと心配された。アルバム版は原曲を拡張した形で、当社比でクロノア分が増した。今聞くと結構展開頑張ってて我ながらやるじゃんってなる。この曲に限った話ではないけどこの頃は変に考えすぎずに曲を作れていたので今聞くと荒削りだけど素直な感じがする。機材も相まって程よく素朴な感じになっている気がして、今手持ちの音源で同じことやっても何と言うかいやらしい感じになってしまう気がしている。
Destination: Sola 159(Original mix)
先程とは違ってこの曲はこっちが原曲で、ゲーム版は短くカットしたものを収録している。タイトルについている159は主犯と天然が出身の石川県を走る国道159号線に由来する。ゲーム版にはなかったイントロで某ジブリ作品のメロディを引用しているのは、皆で主犯の石川の家に遊びに行った所あまりの田舎っぷりにラピュタかよって話となり、以降石川県のことをラピュタを呼称していたためという身内ネタ。
Dancing Shinobies -今夜も忍者ナイト- (Party mix)
ユーロビートというかレイヴっぽいのを作ってみたかったみたいな発想だったと思う。多分CrankyブームとNinja Action Teamブームが合わさったとか大方そんな所だろうし、やたら三味線ぺしぺししてるのはDDRに収録されていた「TSUGARU」とか「桜」とかあの辺の存在も何かしら影響があったことと思う。三味線なんて1mmも知らないくせに主旋律に持ってこようとするのは怖いもの知らずというか、若気の至り。
忍者ネタについてはマビノギ時代に低スペック過ぎてろくにプレイ出来ておらず装備も貧弱なままだったので、何故かピンク色に染色された忍者スーツなる装備を恵んでもらってそれを着ていた時期が長かったせいで一時期身内からは忍者呼ばわりされており、詰まる所これもまた身内ネタであった。
[2008] 充電戦士デンチヒーロー
また電池である。他にネタなかったんか。
これもゲーム完成品がVectorに残っていた。これまで中心で動いていた主犯は今作でプロデューサに周り、ディレクションは彼の後輩が務めることになる。
この頃になるとQY70とは大分仲良くなれていて、今聞くと結構丁寧に打ち込みされているなと感じる。打ち込み自体も結構な速度で出来るようになっていて作るものさえ固まっていれば大して時間をかけずに形に出来ていたので、全体スケジュールは大幅に遅延したが、楽曲だけは唯一納期が守られた。
本作のリリースを持ってこのフリーゲームサークルは解散となり、主犯はこの時の経験が活きて無事志望していたゲーム会社への入社を果たした。
ヒーローにも休息を
パワプロのサクセスモードみたいなBGMがほしい、という要望のもと産まれた曲。パワプロは98開幕版を一番やってた気がする。ディレクターにはウケた気がする。
戦え!デンチヒーロー!
どうせパロディネタばっかりなら、ということでロマサガ2みたいなやつにした。恐らくもうタイトルを考えるのが面倒になってきていて、ヤケクソなタイトルをつけ始めている。いうてロマサガ2だって「バトル1」とかだし。
とはいえイトケン楽曲の格好良さを作品に合わせて適度にダサくしようとした意図は感じられて、結構頑張ってたんだな感があるがそう感じるのは作った本人だけかもしれない。
充電器にて~深く静かに充電せよ~
いつもずんどこやってるから渋いのも書けるんだぜアピールをしようとしてサックスとオルガンを引っ張り出してきた。恐らく
曲名はアニメ「R.O.D」のサウンドトラックに収録されていた「本屋にて〜深く静かに選考せよ〜」をもじったもの。アニメは見たことないが、確か妹がサウンドトラックを所有していて借りた際に結構気に入って聞いていた。一番好きだったのは「比類なき乱舞、空が狭すぎる」だった。曲もそうだが字面が格好良すぎる。
あいつこそがデンチヒーロー
理由は忘れたけどギターだけは意図的に(いつも以上に)チープにした覚えがある。
レッツ・ヒーロータイム!
これもサクセスモードっぽく、というオーダーだったはず。我ながら結構それっぽいとは思っている。
デンチ・デスティニー
テイルズオブデスティニーっぽい感じにしようとしてタイトルもそれに倣った。今聞いても特にTOD要素ないな。
個人で曲書いてネットに放流していただけだったら絶対書かなかったような曲を一杯書くことになったので、色々引き出しが増えた活動だったし「完成させてリリースする」の苦労を理解出来たのはその後の活動にも役に立った。サントラのリリースがあったことで後に自分の音楽サークルを立ち上げる足がかりにもなっていたとも思う。