セルフライナーノーツ Vol.5

個人制作編 (2)

思ったより飽きずに続いている自傷行為も5回目。

31. Scotland Yard (2005)

Ta-k氏の所属していた創作サークルのヘルプで書いたスイング曲。作曲したものをTa-k氏へ引き渡して編曲して頂いたものが収録され、名義は「Czk produced by Ta-k」だった。権利的に判断つかないため曲データは載せるのを控えておくが、スイングなどというジャンルに手を出したのは自分の中では結構な事件だったので記載しておく。

余談だがこのゲームサークルに同じく所属の、記憶が定かでないが確かスクリプターだった方は高校のクラスメイトの兄だったことが後に発覚した。世間は狭い。

32. Flight Vision (2005)

Czk · Flight Vision

大学に入学してDTMサークルを覗くも、音ゲーの話ばかりされたのもあっていまいちピンと来ずに入部せず、学内で受講者を募集していた作曲演習みたいな授業に持ち込んだ曲。音数を増やしつつも煩雑になりすぎないみたいなことを試していたはず。結局受講したものの、授業で教わっていくのは何か違うなと思って授業自体はあまり身が入らず、そして未だにQY70でぽちぽち曲を書いている自分に対してリッチな音色とスペックを活かしたDTMerとは一方的に相容れず、これまで思うがままに制作していたのと一辺して今後作曲を続けていくにあたってどういう進み方をするかに向き合うこととなった。

余談だが入学した大学は、偶然にも師と同じ大学の同じ学部であったが映像の仕事があまりにも多忙過ぎたため、キャンパスで会ったのは数える程度だった。

33. Metempsychosis (2005)

Czk · Metemphychosis

QY70でどうやって戦っていくかを考え始めて、本当はシンセをバリバリ使ったトランス方面に行きたい気持ちもありつつ、当時の財政状況は自身のデスクトップPCすらなく大学のノートPCしかないような状況の中、少し後ろ向きになり始めていた頃の曲。1つのフレーズを曲が展開しても上手いこと調和させて継続させるのがテクいと思っていた。というか今でも思っている。

この曲は何かと縁に恵まれていて、前述のTa-k氏がアレンジしてくださったインテリジェントなテクノバージョンが氏の創作サークルのFlashコンテンツBGMに採用されたことがあったり、後に設立する音楽サークルで相方のgray氏がリミックスを作成していたりする。ニコニコ動画にDTM環境を手に入れた後にトランスの習作として作成したものもあった(元データは紛失したが)。

34. Claudia (2005)

相変わらず後ろ向きな曲が続く。というかこの後はもう大体後ろ向きな曲である。あまり意識してなかった気はするけど今聞くとStevie B-Zetの「Blue Illusion(Flat Horizon mix)」の影響だなぁと思う。

35. Prism (2005)

急に頭がおかしくなったみたいなメルヘンな曲を書いていたがこれには理由があって、誰かのWebに掲載されていたWebマンガが何故かやたら刺さって感情が破壊されていたからである。しかし今となってはストーリーも思い出せないし、恐らく曲名もそこから取っているはずなのだがぐぐってもキュアプリズムしか出てこないし、ほぼ20年前の記憶で何か凄いふわっとした感じの女の子が出てきたみたいなイメージしかない。誰か助けてくれ。

36. Beyond The Sky (2005)

サイヴァリア2の「Eta」を聞いて「スパソーぶいぶいしなくてもトランスいけるのではないか」と光明を見出して模倣してみていた。結局のところあれは「Eta」だから良いのであって、自分のカラーにはならないなということと、サイヴァリア2のゲームデザインはイカれてて最高だなということしか得られなかった。

38. Ideal(Freak of Nature mix) (2005)

サイヴァリアの次は斑鳩のステージ1「理想」のアートコア(笑)風味リミックス。模倣はあまり得られるものがないと思ってリミックスになったらしい。今でこそ音ゲーでのアートコアというものが市民権を得ているが、当時であったらアートコアといえばLTJ Bukemがやっていたジャングル路線のドラムンベースを指していると思っていたのでほぼ間違いなく「こんなのをアートコアなんて認めない」とか普通に宣っていたと思う。

今でこそいろんなハードに移植されているが、当時は斑鳩が移植されていたのはドリームキャスト板しかなく、それだけでドリームキャストユーザとしては相当に勝ちを感じていた。ゲームとしては相当癖があるので人にはあまりオススメ出来ないが、レイディアントシルバーガン以上に演出やゲームデザインから「流行りとか関係なくこういうものが作りたい」という美学が感じられるゲームデザインがとても好きだった。

39. Beyond The Flame (2005)

この辺お蔵出しばっかりだな。

ゲームサークル側でちょくちょくロック調のものを書いていたけど、そういう縛りなく好き勝手にやったらどうなるか?と思って作った。知人からは「なんか古臭くね?」という有り難いお言葉を頂くなどした。妙にまとまっているようにも感じるが、それにしては何をリファレンスにしていたのか全然わからない…。


今回で個人制作編終わると思ってたけど終わらなかった。続く。