20251103

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佐藤雅彦展。

佐藤雅彦展 新しい×(作り方+分かり方) - 横浜美術館|Yokohama Museum of Art 横浜美術館では、横浜が開港した19世紀後半から現代にかけての作品を幅広く所蔵しています。横浜にゆかりの深い作家の作品や、ダリ、ピカソ、マグリットをはじめとする世界的に評価の高い作家の作品など、関連資料も含め、その数は約13,000点におよびます。 横浜美術館|Yokohama Museum of Art - 横浜美術館では、横浜が開港した19世紀後半から現代にかけての作品を幅広く所蔵しています。横浜にゆかりの深い作家の作品や、ダリ、ピカソ、マグリットをはじめとする世界的に評価の高い作家の作品など、関連資料も含め、その数は約13,000点におよびます。

会期が長いからそのうちふらっといっても行けるやろガハハ、と思っていたらなんやかんやで9月もそこそこ過ぎ去っていたタイミングで重い腰をあげてチケット取るか、と思ったところ、残りの会期のほとんどのチケットがもう完売状態でかろうじて平日の夕方からのチケットが取れたので、先日(10月27日)強行で普段は少し苦手とする横浜まで行ってきた。

子ども氏にとっては「ピタゴラスイッチ」の人であり、私にとっては「Intelligent Qube」の人である。同世代的には「バザールでござーる」や「だんご3兄弟」とかのほうが馴染みがあるかもしれない。

今年で御年71歳、というのは今回初めて知ったが結構びっくりした。

展示。

メディア作品はほとんど撮影不可となっていたため黙々と眺めていたが、子ども氏にはピタゴラスイッチ以外はほとんど興味がなかったのと、いかんせん入場が16時半で閉館まで1時間半しかないという短時間で回らなければならなかったため、あまりじっくりとは見ていられなかった。

前半はほとんど広告作品で、それらがどういうロジックで作られていたか、を踏まえて実際の映像を眺める、という流れ。その流れでそこまで取り上げられることはないだろうと思っていたIntelligent Qubeも専用スペースを割いてまで取り上げられていた。服部隆之の劇伴について触れられていなかったのと、企画書は展示ケースの中で閲覧は不可だったのは少し残念だったが、実機での展示と動画で初代とFinalの映像が流れており、BGMもそこで流されていたので、決して軽んじられているわけではなくあくまで主体が佐藤雅彦なのでということであろう。

ピタゴラスイッチはなにかの書籍で読んだときは「実際の装置は撮影が終わると取り崩してしまう」ということだったが、今回の展示ではピタゴラスイッチに使われている個々の部品も展示されていて、これは佐藤雅彦氏が「もともと趣味でなんとなく買い集めていたいい感じの缶とかパッケージ」を使っての装置だったということが記載されていたのはとても良かったし、そりゃあ取り崩しちゃうよなと妙に納得した。今回はいくつかのピタゴラ装置を再現したものと、実際に作動させたときの映像が流されていて、動いている実物が見れるわけではなかったものの子ども氏にも大変ご満足頂けたと思う。

GGGでやっていた勝手に広告シリーズや、計算の庭なども実際に展示がされていたが、時間がなくて計算の庭は体験出来なかったし、指を置くは子ども氏に体験させるのを優先させたためあまり落ち着いては見られなかったが、そもそも美術館が初体験の子ども氏にとっては記憶に残る体験になったのであれば行った甲斐はあったのではと思う。

これまで携わった書籍もたくさん展示されていた。

佐藤雅彦氏とユーフラテスの書籍は書店で見ても割と面白かったので、「中をそうぞうしてみよ」を皮切りに見かけると割と軽率に買い与えていた。ピタゴラ装置のDVDブックは何も見ずにレジにいったらまぁまぁいい値段がしてお父ちゃんびっくらこいた覚えがあるが、ちゃんと中を見てみたら価格相応の体験ではあったので結局今刊行されている本で子供にも理解出来るようなものは大体買い与えた気がする。

ポリンキー。

子供の頃はCMを見ても「なんか面白いな」程度で、誰が作ったかなんて考えたこともなかったが、今になってみると氏の作品は割と記憶に残っている物が多い。実はキャラクターものはあまり得意ではない、とのことらしいが、ポリンキーやバザールでござーる、だんご3兄弟しかり、ピタゴラスイッチ関連でも結構なキャラクターが登場していて、それらが使い捨てでなくレギュラー化に耐えうる設計になっているのは単なる思いつきのキャラクターではないという一端が理解出来たのは良かったなと思う。

今度はもう少しゆっくり見たい。

さほど広い会場ではなかったが、一箇所をじっくり見るには1時間半は到底足りず、最後の方はかなり駆け足で済ませてしまったのは非常に心残り。静岡にミュージアムを建てるそうなので、そちらが出来たらまた行きたい。